麺商ふるせとは
風土豊かな島原

長崎の島原半島には350件以上ものそうめん製造所があります。 江戸時代、島原の乱による人口減少の対策として移住促進を行い、その時移住者の中にいた小豆島出身者がそうめん作りの技術を伝えたことから製麺技術が広まったと言われています。 また、そうめんの味を左右する 良質な水、小麦と塩が地元に揃っていたこと、 製麺に適した温暖で乾燥した環境であったことから、製麺事業が栄えたのです。 特に、島原には『日本名水百選』にも選ばれた「雲仙の天然水」が豊富で、現在も町中のあちらこちらでコンコンと湧き出ています。この質の良い水を使う事で、美しい麺に仕上がるのです。

蔵巡りの模様

古くから商人の町として栄えた有家町には由緒ある神社・古寺などの名刹からキリシタン文化と様々な顔をもっています。 そんな「風情ある有家の歴史に触れて欲しい」との想いから、地元一丸となって「蔵巡りツアー」に取り組んでいます。 様々な個性を持つ5つの蔵を巡るこの企画で「五の蔵」としてふるせの蔵を紹介しています。蔵の中には江戸時代から現代までのひな人形や骨董品などを展示し、ふるせ自慢のそうめんをご提供。ご来店いただいた皆様に、目と舌で豊な時間を過ごしていただきたいと考えています。

(蔵巡りについての詳しい内容はこちら ▶【有家蔵巡り】

そうめんの日
そうめんの元祖である、唐由来の日本最古の麺類「索餅(さくへい)」を七夕の日に索餅を食べることで病気を祓うと言われていました。その風習に法り、平安時代の宮中でそうめんを食べる習慣が一般に普及し、日本でも多くの人がそうめんを食べるようになりました。その他にも様々な文献でそうめんが縁起物であると記されています。そうめんで涼をとりながら、夜空に輝く天の川に想いを馳せてはいかがでしょうか。
年越しそうめん
年越しそうめん(としこしそうめん)とは、長崎県の南島原市商工会青年部が麺文化、とくに地元特産品である「手延べそうめん」の振興と普及を目的に提唱する行事です。各家庭で食べる「年越しそうめん」をはじめ、2010年からはお寺で除夜の鐘をつきながらの「年越しそうめん」や、年越しから年明けにかけて神社への参拝客が集まるところに出向き、あつあつのにゅうめんを振る舞うなどの活動を行っています。
この「年越しそうめん」にはそうめん独自の深い意味も込められています。
「手延べそうめん」が小麦粉を捏ねた麺生地を熟成させながらヨリを掛け細く伸ばしていくところから、年越しに「より長く人生を楽しもう」との願いが込められています。そして、そうめんの特徴である「細く色白」なイメージから、美と健康を気遣う女性にオススメの縁起物でもあるのです。にゅう麺はもちろん、コタツを囲って皆で食べる冷やしそうめんも絶品です。

Copyright ©長崎・島原の麺商ふるせ All Rights Reserved.